• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


焦ってた顔に
余裕が戻った事に
ソワソワして
出て行こうとしてた
足を戻すけど

「だから、何も
早く行きなよ
心配なんでしょ?」

ぐいぐいと外へ追いやられ

「まぁ、藻掻いてみるんだね…
それで抜けられるなら
良ンじゃない?」

バタンと扉が閉められる

「おい!研磨!」

「ウルサイ、クロ
近所迷惑…オヤスミ」

「ちょ、おま…」

いや…コレで良いんだよ
藻掻いて藻掻いて
藻掻き続けてたら
きっと抜け出せる…はずだ。

扉を叩こうとしてた
手を止め

タクシーを止めた

書かれた住所は
遠くも近くもない距離で
空いてたせいか
あっという間に着いた

お金を払って降りた
俺の目線の先には……

「お客さーん!
起きて下さーい!」

運転手さんが
車を揺らしたり
耳元で自分の携帯のアラームを
鳴らしたり
悪戦苦闘してる姿

「寝んなって
あれほど言ったのに…」

「お客さーーん…
勘弁してくれ…
まだノルマ行ってないのに…」

「すいませーん
交代しますよー」
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp