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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


ハナさんの目線は
ユックリ私に移動して来て
ピタリと止まる

「…あぁ…後輩の姫凪ちゃん」

「へぇ、そうなんだ。
初めまして哀川ハナといいます
黒尾くんには本当に
色々お世話になっちゃって
今日朝伺ったんですけど…」

ニコニコと
上品な笑いを浮かべるハナさんが放つ
クロの名前に
モヤモヤする
お世話の内容は本当に
酔い潰れた件だけ?とか
邪推してしまう

『そうですか。
朝はお茶も出さずに失礼しました』

「いいえ!私が黒尾くんに
頼んだんです
コーヒー淹れるの
バリスタ並みに得意だとか
大口叩くから
じゃあ、飲ませてって!
そしたら苦いの苦くないのって
ねぇ?どの口が言ってんのよ、って
感じで…ンンッ、失礼しました
朝凄く楽しかったので
調子乗っちゃって…」

この子がどんな子か知らないけど
こんな顔して笑うなんて
きっとクロの事好きだって
思うには十分過ぎて
思わずハナさんの近くにある
クロの表情に目を凝らす
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