白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
チラリと私を見上げ
少し拗ねた様に
唇を尖らせる
研磨くんと
あんな話した後だからかな
真っ直ぐ目を合わせるのが
恥ずかしくて
『普通…デス。
及川さんこそ
一人ご飯苦手って言ってたのに…』
必死に話題を探し
会話を繋げる
「…キミが気になって
飯食う気にならなかったんだよ
何話してたのさ?」
『なにって?!
別に…大したことは…』
アナタの事を話してました、なんて
言えるわけもなく
『普通に世間話とか
研磨くんのお見合いの話とかを…』
当たり障りない所に焦点を絞る
「ふーん…そうなんだ…」
納得してないというか
なんかモヤモヤしてそうな
及川さんの口ぶりに
もしかして
私が意識してる事が
実はバレバレなんじゃないかと
思って焦ってしまう
だって…もし及川さんに
その気が無かったら
めちゃくちゃ空回るじゃない?
ただでさえ
恋や愛に慣れてないのに
空回って嫌われたら
目も当てられというか…。