白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
「おい、研磨…」
「今日はおれの勝ち。
じゃあね、バイバイ」
戸惑うクロ達を置いて
私を車に乗せ
走り出す研磨くん
『どこ行くの?』
「…どこがいい?」
『私はどこでも…』
「じゃあ、おれの家。
Uber頼もっか」
家!?
いや、別に研磨くんだし
何かあるとは思ってないけど
研磨くんの自宅
会社から遠いし…
「…拒否りなよ。
連れ込むわけないでしょ
この辺、個室あったかな…」
黙る私に呆れた声で呟いて
なにやら高級そうな料亭に
車を止める
『あの…ここは?』
「確か昼のコースもしてたから」
『私、給料前!』
「払えなんて言ってない
誘ったのおれだし
アップルパイのホールで手打つ」
ここの一人前は
アップルパイのホール
何個分でしょうか?
そんな事を考える私を
引きずりながら
引き戸を開けて中に入り
個室で、と
仲居さん?に伝える
流行りの音楽とは
かけ離れた
日本古来の音楽が
微かに流れる店内