• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


「オイカーくん…まさか…」

「うん、乗ったよ?
大喜びでね
諦めきれないじゃん
あんな可愛い子
今度こそ食い逃したくないし…」

黒い笑みを浮かべるて
俺を冷たい目で見つめるオイカーくんに
血が逆流していく様な
感覚を覚えた

「及川!お前…!」

ガタンと揺らした椅子
手を付けないコーヒーの
表面が揺れ
今にも溢れそうになる

「落ち着きなよ」

笑みを崩さぬまま
コーヒーに口をつける
オイカーくんの胸元に
伸ばした手が

「だから、落ち着けって
言ってんだよ、黒尾」

パチンと弾かれた

落ち着いてられるわけはないし
姫凪に手を出そうって
魂胆のヤツを放っておけるわけもない

構わずもう一度摑みかかろうとした
その時

「はぁ…。
こんなんじゃ向こうの思うツボじゃん
ホントにあの人は
クロちゃんの事
よーく調べてるよね」

苦笑いと共に
呆れた声を吐き出した
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp