白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
必死に甘さと戯れで隠した罪悪感
幸せなのに
「…タバコ一本吸って良い?」
『うん』
浸りきれない。
キッチンの換気扇の下
吐き出す度に
煙が外へ吸い出される
歯向かったら俺も
この煙みたいに…
そんな事を考えると
また重くなる気持ち
それを察したのか
それとも偶然なのか
『鉄朗…早く部屋に行こう?』
姫凪が俺のタバコを
取り上げて火を消す
俺以上に姫凪の方が
不安そうな顔してて
せめてそれだけでも
姫凪の中から消したくて
「…昨日から積極的だなァ
そんな姫凪も好きだよ」
激しく奪う唇
深く舌を挿し込むと
少し驚いてオロオロ目を泳がせて
戸惑う
「どうしたァ?
欲しかったんだろ?
絡めて来いよ」
さらに激しく口内を
舐め回して
ゆっくり身体にも手を伸ばす
『鉄朗…ベット…』
息を切らしながら
身体をくねらす姫凪