第7章 弟の安否
次の日、学校につくと藍那と由梨花が慌てた様子でやってきた
「昨日、大丈夫だったの⁉」
藍那が血相を変えてこちらに来たので、昨日の私の様子がいかに異常だったかを改めて知った
「うん、大丈夫。心配してくれてありがと」
「しっかりしている心春が、カバンを忘れて行ってしまうなんて珍しいから、結構心配だった…。あの後日代君が追いかけていったけど、会えた?」
「うん。会えた。昨日は急に抜けてごめんね。何かお母さんから電話がかかってきて、弟が事故にあったって言われて。」
「えっ!?それ、大丈夫だったの⁉」
藍那達も重傷と思ったらしく、青ざめている
「それが、お母さんの説明不足もあって、ただの捻挫だった。」
二人がホッと息をつく
「今日で、退院出来るから、病院に置いてある荷物、放課後に取りに行かなきゃ行けなくなっちやった。二人で今日は帰ってくれる?」
「え、荷物運ぶなら手伝うよ?」
由梨花がおずおずという
藍那も頷く
こういう力仕事をいとわずにかってでてくれる二人にものすごく感謝したい
「大丈夫。一日しか入院してないから、荷物も少ないし。弟が歩くの大変だから、荷物持ってあげるだけだしね。」
「了解。でも何かあったら手伝わせてね」
私はもちろんとうなずいた。日代君にもお礼言わなきゃな。
また、会えるといいんだけど…