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【DB未来トラ】想い

第8章 四日目の夜



 その夜はブルマの提案で庭でバーベキューをすることになった。

 食材の買い出しはティム君の両親が率先して行ってくれた。
 その間残ったメンバーはバーベキューの準備に取り掛かった。

 トランクスは子供達に囲まれながらも、重いものをどんどん庭に運び出していた。
 ユメも楽しみながらそれをせっせと手伝った。

「バーベキューなんて何年ぶりかしら」

 ブルマは本当に嬉しそうに終止笑っていた。

 準備が終わり、タイミング良くティム君の両親が戻ってきてバーベキューが始まった。



 すっかり仲良くなったブルマとふたりのお母さんは井戸端会議のようにお喋りに夢中になっていた。
 それを横目にお父さんふたりも楽しそうにお酒を酌み交わしていた。

 そんな中、

「ねぇねぇ! トランクスさんとネェちゃんてコイビト同士?」

急に、ティム君がそんなことを言った。


『え?』


 トランクスとユメの声が見事にハモる。
 ぱっとトランクスと目が合ってしまいユメは慌てて視線を外した。


「ちっ、違うよ!」


 顔を真っ赤にしながら両手を振るユメ。

 すると、

「おにいちゃんは私と結婚するんだもん!」

とリィナちゃんがトランクスの足に抱きついた。

 リィナちゃんの弟くんもマネをして反対側の足に抱きつく。

 トランクスは困ったように笑いながら、そんな二人の頭を優しく撫でてあげていた。

 それを見て、ちょっと複雑な気分になったりするユメだった。



 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので。

 子供たちが眠そうに欠伸をし始めた頃、そろそろお開きにしようということになった。

 お母さんたちが手伝ってくれたおかげで後片付けは早く終わった。


「今日は本当に長く居座ってしまって……」
「いーえ! 是非また遊びにいらしてくださいね!」
「おにいちゃん、また絶対遊ぼうね!」
「そうだね。また遊びにおいで」


 そしてもう一度トランクスに抱きつくリィナちゃん。


「トランクスさん! 今度オレに強くなる修行をしてください!」
「うーん……。そうだね、考えておくよ」


 ティム君はすっかりトランクスのことを尊敬しきっていた。

 そして、二組の親子は名残惜しそうにカプセルコーポレーションを去っていった。

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