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【DB未来トラ】想い

第7章 四日目



 “すっとここに居て欲しい”


 ……それは、妹みたいな存在として……?

 それとも……。


 マズイ。

 私、今……顔、真っ赤だ。


 何か、言わなくちゃ……とユメが口を開きかけたときだった。


 ポォーン


 聞き慣れない音が部屋に響いた。

 視線がパッと外れて、トランクスが椅子を立った。


「……誰だろう」


 そのままリビングのドアを開けて廊下を覗くトランクス。

 どうやら先ほどの音はインターホンのよう。

 ユメは、まだ顔を真っ赤にしたまま固まっていた。

 ドキドキという胸の鼓動が今になって激しくなる。


 落ち着け私! 変に思われるから!!


 自分に言い聞かせて何とか平常心を取り戻そうとするユメ。


「母さん、気付いたかな」


 ドアを閉めてテーブルに戻りながらトランクスが呟く。


 あ……。

 そっか……トランクスが出るわけにはいかないのか……。


 そんな些細なことでまたズキリと胸が痛む。

 おかげで顔の赤みは引いてくれたけれど。


「うちに人が来るなんて珍しいな」


 まだドアの向こうを気にしながらトランクスは椅子に座った。


「……あ。もしかして、ユメのご両親かな」


 そう言って心配そうにユメを見る。


「え?」


 ぱちくりと目を瞬かせるユメ。


「ユメ、この間家に連絡したときここに居るって言った?」

「え!? ……ぁ……ぅ、ううん! と、友達の家って言ったよ」


 冷や汗を流しつつユメはどうにか答える。

 ――そういえば、ここに来てすぐに家に連絡を入れたことになっているのだった。


「だから違うと思うよ!」


 ……私の両親がココに来るなんてこと、絶対にありえないから。

 心の中で付け加える。


「そう、だよね。良かった」


 ホっとした表情のトランクス。


「じゃあ、一体誰だろう……?」


 そしてもう一度ドアの方を見た。



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