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【松野家】ただいま そして 愛してる【長編】

第2章 【おそ松】


暫くして、玄関の扉が開く音がすると、凛の言葉の刃はピタッと止まった。

『お母さん、おかえりなさい!』

パタパタと玄関へ行き、夕飯の買い物から帰宅した母親を出迎えれば、荷物を持ち、『今日の夕飯は何ー?』等とニコニコしながら台所へと運んだ。

1「女って こえー・・・」

あまりのギャップに 思わず身震いする おそ松だった。





*****




時は経ち、夕飯を終えて居間で各々自由に過ごすニートたち


5「あれー? 凛はー??」

これまで6人だった為 何の違和感もなかったが、そういえば妹がいたんだと、十四松の問いで 凛がいないことに気づいた。

1「自分の部屋にでもいるんじゃねー?」

興味ないといった様子で、テキトーに返答するおそ松。

その様子に十四松は ムムッ と顔をしかめた。

5「おそ松兄さん、凛を呼んで来てよ!」
1「はあ???なんで俺が!!!」
5「早く早くー!! おそ松兄さーん!!!」

子どものように駄々をこねる十四松。

他のニートたちも「早く行ってこいよ!」と促す。

1「ったく!!なんで俺が!!!!!」

1番といってもいいほど、凛と相性の悪いおそ松。

それを自覚していてか、呼びに行くのにかなり渋ったが、皆に言われ仕方がなく凛のところへと向かった。
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