第2章 リトルアンダースタン
「あぁ、そうだ真ちゃん。宮地サンが今日、いつもより早く部活来いって言ってたぜ?なんかしたのかよ」
からかうように緑間君に話しかける高尾君
「何もした覚えはない、勝手な推測はやめろ」
「へいへい」
緑間君にあんな事言えるのって、高尾君くらいじゃないのかなと思う。
「部活って…そういえば2人はバスケ部なんだっけ?ここって確か超強豪でしょ?まさかレギュラーだなんて…」
と香織が2人に話しかける。
1年生からレギュラーなんて…そうそう取れないし、わたしもまさか…と思い聞いていると、
「いや、レギュラーレギュラー」
「え?!レギュラーなんですか!?」
まさかの回答が返って来たものだから、思わず大きな声を出してしまった。
「ちょ、そんなに驚く?ヒドくねえ?」
「あ、す…すいません…」
軽く笑われながらいう高尾君にそう謝れば、また少し「いーって」と笑った。
本当によく笑う人だなあ。
「俺はともかく、真ちゃんは結構有名人なんだぜ?キセキの世代とか呼ばれちゃったりしててさあ!」
「キセキの世代!?バスケ詳しくないわたしでも聞いた事あるよ!まさか緑間君がキセキの世代なの!?」
「そうそう、よかったなー真ちゃん!マジで有名人じゃん」
「茶化すな!」
キセキの世代か、わたしも聞いた事がある。
詳しくは分からないけど…とにかく緑間君が凄いという事を知るには十分すぎるほどだった。