• テキストサイズ

Volleyball Boys 《ハイキュー!!》

第1章  マイヒーロー《日向 翔陽》




~その後のお話~


今日は春高の代表決定戦。その決勝戦が行われる。準決勝で青葉城西を破った烏野は、強豪白鳥沢との対戦。

バレー部員の乗ったバスが学校に帰ってくるのを、今か今かと待ちわびている。

そして―――

『あっ、帰って来た!』

坂道を登る1台のマイクロバス。先輩が止めるのも構わず、私は玄関に向かった。美術室から飛び出して、階段を1段飛ばしに駆け降りる。

早く、会いたい

1秒でも、早く、会いたい

靴を履き替えるのすらもどかしくて、つっかけたまま走り出す。バスから降りたばかりの翔陽に、思いっきり飛び付いた。周りの視線も気にせず、肩口に顔を埋める。

『お帰りなさいっ!』

「海宙!?」

いきなりのことに、目を丸くする翔陽。びっくりしてたのは一瞬で、すぐにいつもみたいに笑った。

「おれ、勝ったよ!」

『おめでとう、翔陽!』

「海宙が応援してくれたから、だからおれ、勝てたんだ…」

ぎゅっと抱き締められると、ふわりと香るお日様の匂い。いつだって、翔陽からはお日様のふわふわの匂いがする。大好きな匂い。

翔陽は言ってた

おれが烏野を日本1にするんだって

海宙をオレンジコートに招待するって

それが今、叶ったのだ

目の前のオレンジが堪らなく愛しくなって、私は笑った。今までに無い位の、満面の笑みで。

『翔陽、大好き!』

「お、おれも大好きだッ!」

ああ、いつだって君は

私だけの特別な



ヒーローだね




                  END.
/ 535ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp