第2章 prologue
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世界情勢なんか興味はない。
海軍が勝った、海賊が勝った。
そんなドンパチな賭け事みたいな声も気に止めない。
天竜人は、金だけが全ての気色悪い連中で。
海賊は、いくら野蛮って言うけれど、どうせ同じ人間。
Dの名を持つ彼らを見ようが、その能力をいかに見せ付けられようが、私は何も感じなかった。
まぁ、実際。私の上司にだって能力者は居るわけだ。
だから、血の気が盛んな同僚達のように、自ら厄介に飛び込もうなんて気も起きない。
そう…誰も彼もが、子供みたいに、外の世界の冒険や話に興味を持つわけじゃない。
私は、ただ流れる様に日々移り変わり、生まれ変わるこの世界をぼーっと眺める…---------所謂『傍観者』。
それ以上でも、それ以下でも無い。
───────────私はそんな人間の筈"だった"。
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