第2章 ヘリオトロープの恋
温かな安心感が離れる感覚に無意識にすがりつく。
「…大丈夫だ」
少し掠れたリヴァイさんの声が物凄くセクシーで。
「立てそうか?」
「は…はい…」
のばされた手をとってふらふらと立ち上がる。
「…奥に行くか?」
リヴァイさんの視線を追って行けばその先には寝室で。
これから何が起こるか理解した。
少し冷えた頭が、羞恥心を掻き立てる。
なんと返事して良いかわからず俯いて小さく頷いた。
手を引かれて裸足でそろそろとついて行く。
一歩進む度心臓の音が大きくなっていく。
ベッドの前に着いたときには全身が心臓みたいになっていた。
そっと促されてベッドの縁に座らされる。
キシ…
軋む音がやけに大きく聞こえて、否が応でもこの後の行為を意識してしまう。
「大丈夫か?」
問われて、また小さく頷く。
恥ずかしくて顔が見れない。
ギシ…
リヴァイさんが横に座ったのがわかったけれど顔がみれなかった。