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【マギ*】 暁の月桂

第27章 緋色の夢 〔Ⅻ〕


「なぁーに、恐がることはないわい。これはただの記憶なんじゃ。見てみるがよい。お主らの交差しておった時間を。
 お嬢ちゃんと、あやつの大きなすれ違いは、お前さんが闇に堕ちる少し前から始まっていたんじゃよ」

「私が闇に堕ちる前……? 」

「そうじゃ、お嬢ちゃんがあやつらに捕らえられた、あの日。お主が眠っておった、その頃からのう」

眩い銀のきらめきが、刻んだ記憶を語り出す。

そこに映し出された空白の欠片を、ハイリアは瞬きすることも忘れて、ただ、ただ、見つめていた。














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