第22章 緋色の夢 〔Ⅶ〕
「まー、そんだけ敏感なら、充分に濡れていいんだろうけどな」
ジュダルの声と共に、ぬるりと何かが入ってくる感覚がして、彼の手が触れている場所に気づく。
「やだ、何してるの!? 」
「なにって、指でなじませてやってんだよ。おまえ、初めてなんだろ? 」
「や、そうだけど……、やだ……痛っ! 」
少しずつ押されるように入ってくる圧迫感が辛い。
「あ、わりぃ。はじめから指二本じゃ、さすがにきついよな。ちゃんと、なじませてやるから、その前に力尽きるんじゃねーぞ? 」
引き抜いた指を舐めて、ジュダルがにやりと笑った。
身体に舌を這わせて、少しずつ腹部へと下がっていく彼の姿が見えて恐くなる。
「……っん、やぁ、見ないで! 」
恥ずかしさに足を閉じようとして、いつの間にか閉じれないように、彼の足が絡められていることに気づいた。
なすすべもなく、肌を伝う熱い刺激に耐える。
「ふっ……、んぅ……、やっ、はぁ……」
息を乱して悶える姿を面白がるように、ジュダルは舌先で弱く肌をなぞりながら、赤い花弁を残していく。
時々、わざとこちらを見つめてくるせいで、びくつく身体が余計に熱くなった。
押さえつけられた足の付け根にまで吸い付かれて、彼の赤い印をつけられる。
「すっげー濡れてるぜ、ハイリア? そんなに気持ち良かったか? 」
潤む秘所に指を入れ、わざとくちゅくちゅと水音をたてながら、ジュダルが悪戯な笑みを浮かべていた。
「意地悪……」
肌を伝う濡れた感覚と、その音が恥ずかしくて、どうにかなりそうだった。
入れられたジュダルの長い指は、異物感があってじんわりと痛む。
それなのに、潤む中をかき回されているうちに、痛かったはずの場所が変な感覚になってきた。
触れるジュダルの温もりを感じて、身体が火照る。
ゆっくりと撫でるように出し入れされて、奥が疼いてしまうのはどうしてだろう。
なんだか切なくて、熱い吐息が漏れ出した。
何度か指でかき回されると、ぞくんっと強い刺激が一瞬走って、中にあるジュダルの指を締め付けてしまった。
「感じたかよ? 」
面白そうに目を向けてくるから悔しくて、ジュダルから目を逸らすと、再び強い刺激が突き抜けてきた。