• テキストサイズ

【暗殺教室】恋する暗殺者。

第1章 「序章の時間」



ピピピピ、ピピピピ

ガチャ

『…ん?…あ、朝かぁ…ふぁぁぁ…』

私は桜井雨涙葉。お母さんゆずりの色素の薄い紫の髪と眼が

チャームポイントの椚ヶ丘中学校三年生。いつものように起

きた私は、朝ごはんを作るため一階に降りた。お母さんが事

故で死んでからはこれが日課。毎朝六時に起き、ごはんを作

っている。

『えぇーっと…魚があと十分で焼けるから…』

今日のメニューはごはんとみそ汁、焼き魚に納豆。

お母さん直伝の味を引き継いだ和食は、お父さんや弟たち

にも人気。だからいつもうちの朝は和食から始まる。

そうこうしてるうちにできた!

二階の三人に呼び掛ける。

『颯太ーっ!未来ーっ!お父さーんっ!できたよ!』

父「分かったー!今行くー」

颯「ふぁぁぁぁ…ほぁーい」

未「ふゎぁぁぁぁ…おはよぅおねぇちゃん…」

これが私の自慢の家族。

優しい父、生意気な弟、かわいい妹、そして私の四人家族。

ってか、やば!もう六時半じゃん!

また遅刻したら反省文だぁ!(泣)先生めーっ!!

『い、いそいでぇぇっ!じゃ、じゃあ食べるよ!せーの!』

皆「いただきまーす!」

…パクパク、もぐもぐ、ゴックン!

ムシャムシャ、もぐもぐ、……一心不乱に食べつづけた…

お!ぅよっし!食べ終わったぁ!

『食器は置いておいてくれたら洗うから!下げといてね!』

皆「ほーい」

どたどたどたどた…!

階段を駆け上がる。

ハァ、ハァ、ハァ、へ、やに…つ、つつつい…た…!

時計を見てみる…と、六時四十五分だぁぁぁっ!!

『ギャァァァーッ!!これマジ系だぁっ!』

あぁ、こんなに絶叫したの久しぶりだなぁ…と思いながら雨涙

葉は、あきらめの頬笑みをうかべた。



未「…ねぇちゃん、うるさいね…」

皆「う、うん…また遅刻かな…これで十回目…だよ…」


…その後、雨涙葉が遅刻したのは言うまでもないことだ…














/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp