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【鬼灯の冷徹】ダイアード災厄

第4章 一寸先も闇


残っていた望みのかけらも消えてしまった。

どうしよう。


大きな体を小さく小さくして閻魔様が申し訳なさそうに続ける。

「それでね、君が地獄に来ちゃった理由なんだけど。
ちゃんと調べないと僕達も断言できないんだけど、
その事故の後、意識がないながらも事態を把握しちゃったんじゃないかな、君。
それで、生きる気力が無くなって精神だけこっちにひかれちゃったんだと思うんだけど」

「鬼火でしょうか?だとしたら今時珍しいですね」

鬼灯様が口を挟む。

閻魔様が私に向き直る。

「こうなっちゃった原因は、なるべく早く解決方法を見つけるから、槐ちゃんには辛いかもしれないけど、しばらくここで生活してもらう事になるんだけど、いい?」


いいも何も、私には他の選択肢はない。
眩暈がしてきた。
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