第9章 アレンと臨界点
私「時の破壊者が、ね。」
私は最近入団したアレンを思い浮かべていた。
あのタイミングでコム兄が言ったから、多分そうだよね...。
私「アレンを救う歌姫、か。」
教団で1日休み、武器化されたロッドを持って飛んでる途中。
私は時の破壊者の意味と歌姫の意味。
私自身、歌は大好きだし歌うのも好きだ。
だからと言って、歌姫に繋がるとは思えない。
私「そろそろ中国かな。」
シャインとロッドは黙り。
きっと沢山話して疲れたんだ。
きっとそうだ、うん。
それからムンムンとしながら飛び続けていた。
私(そろそろ、中国だけどなんであんなに空が紅いんだ?)
その紅さについ、自分の髪を触ってしまう。
私(っ、ダメダメ。髪のことは気にしちゃ!)
髪を見るとつい昔の事を思い出す。
イノセンスで守るべき人を殺そうとしたことを。
私(きっと、私が臨界点を越えられないのはそのせいなのよね。)