第20章 秘密の部屋。それは...
私「さぁ、早く。」
フィム「ザーガザ。早く、望んで...ひ、け...」
一瞬だけ入ったクロスの声。
私「アレン、弾いて。」
アレンは決意したように頷き、弾き始めた。
美しいメロディー
このメロディーに歌をのせる
ーそして坊やは眠りについたー
ー息づく灰の中の炎ー
ー1つ2つとー
ー浮かぶ膨らみ愛しい横顔ー
ー大地に垂るる幾千の夢ー
ー銀の瞳の揺らぐ夜にー
ー生まれ落ちた輝くお前ー
ー幾億の年月がいくつ祈りを土へ還してもー
ー私は祈り続けるー
ーどうかこの子に愛をー
ー繋いだ手にキスをー