第18章 壊れる心
背筋に嫌な汗が垂れた。
私「み、みんな?どうした...」
リナ「触らないで。」
伸ばしかけた手は思いっ切り振り払われた。
リナリーの顔を見ればついさっき見た不思議そうな顔じゃなくて
そうそれは【化け物】を見る顔。
そしてその目を私は知っている。
何年も何年もその目で見られてきた。
人間を見る目じゃない。
カタカタカタ
全身が震え出す。
心は強くと思っても、この光景は受け容れられなくて
ア「紅里、顔を上げて。」
優しく言われて顔を上げてしまった。
今、ここにいる人たちは私を化け物としか見てないのに
私「っあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
目に激痛が走る。
咄嗟に押さえれば赤赤赤。
世界が赤に染まってく。
私「いやぁ...やっ。」
アレンの手を払って後ろに下がる。
けど、そこにいたのは...ユウ。
神田「そのキモイ髪、斬ってやるよ。」
六幻を頭に突きつけられ、髪を持ち上げられる。
私「やっ、ユウゥ!......いゃぁ...」