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[名探偵コナン]マティーニにお砂糖を

第43章 長い夜/S様へ


ぐっと顎を掴まれて半ば無理やりジンの方を向かされる。

「プロポーズの言葉にしちゃあ、しまりがねえな。」
そう言うが早いか、ジンは私の唇に自分のそれを重ねた。
突然に起こった想定外の出来事に、何度か目を瞬かせる。
軽いリップ音を立ててジンの顔が離れていって、私の口からは言葉にならない吐息が漏れる。

「これからよろしく頼むぜ。」

ペロリと自らの唇を舐め上げたジンを直視できなくて、私は近くにあったクッションに顔を埋めたのだった。




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