第1章 Sunflower【澤村大地】
「みなみはさ、いつ告白するの?澤村に。」
放課後、部活用のジャージに着替えながら、同じマネージャーの清水潔子は私にそう聞いた。
あまりにも唐突な質問に、いきなり電気ショックを受けたような感覚。それを悟られないよう、私は出来るだけ平静を装って答える。
「えっと…、どういうこと…?」
「だから澤村に告白。
まだしてないんでしょ?」
中学からこれまで、誰にも言わなかったし、聞かれなかったのに。潔子はそれを、「髪切った?」とでも聞くようにサラリと言い当ててしまったのだ。
たまにこういうことがあるんだ、潔子は。こういう、なんの悪気も下心もなく、いきなり核心をついたことを言い出すのだ。