Everlasting Lovers *ディアラバ*
第5章 たこ焼きパーティー
翌朝、早く起きて キッチンに向かう。なんでって言うと、昨夜のスバルくんの一言からだった。
「 いつでも、お前のアニキ探すの手伝ってやるよ。」
「本当?」
「 … 。 でも 明日はお前することあんだろ?」
「 えっ?」
「カナトの菓子作り。あいつ根に持つから しっかりやった方がいいぞ。」
すっかり忘れていた。スバルくんに感謝だ。でも、
「 何、作ろう…」
「オマエ、何してんだ?」
「っきゃーー‼︎」
「 毎回、毎回 うっせーぞ!怪力女‼︎」
振り向くと、アヤトが相も変わらず偉そうに立っていた。
「 …あんたが毎回、毎回 背後から話しかけるからでしょ。」
「オマエがこんな時間に何かやってるから気になったんだよ。」
「あんたこそ、こんな時間に何しに来たのよ?」
まだ早朝、夜型の吸血鬼はまだ寝ているはずだ。そう思って、レイジさんが使わないであろうこの時間にキッチンを借りたのだ。
「 あ? 喉乾いちまってよ?」
「あっあんた まさか また私の血を⁈」
「飲むわけねーだろ、あんな痛い血!」
水だ 水! そう言うと、彼は冷蔵庫からペットボトルを取り 口に含む。
「で、オマエは何してんだよ?」
「 ……。 カナトくんにお菓子作るの。昨日、約束したから。」
「 まだ、なんもできてねーじゃないか。」
と、アヤトは鼻で笑う。
「 これから作るの‼︎ まだ何 作ろうか考えてて、、」
「 たこ焼き。」
「… はあ?」
「たこ焼き食いてえ。」
「 …あんたに作るんじゃないの。カナトくんに作るの。」
「 俺様はたこ焼きが食いてえ!」
「バッカじゃないの⁈」
相手にしてられないと無視したが、ふと思いつく。
「 …たこ焼きって言ったわね?」
「 作んのか⁈」
アヤトの目が一気に輝く。
「 いいわよ 作ってあげても。ただタコは抜くけど。」