The result of revenge [ディアラバ]
第12章 What we want to protect~守りたいもの
それから何日が過ぎたのか。
慌ただしいアイツの足音も、ピアノの音色も、オレを呼ぶ声も、もうどこにも無い...
しばらくは、ただひたすら部屋にこもりっきりで何をする気も起きなかった。
次第に増していく苛立ちと、虚ろな気持ちが抑えられなくなったオレは、久しぶりに城の庭に足を運ぶ。
オレもユウラも幼い頃、よくこの庭で遊んだっけ...
狼の姿をしたオレの事を、可愛いっとかって変なコトばっか言っちゃってさ
ま、悪い気はしなかったケド...
しばらく立ち止まって薄暗い空を見上げていると、久しぶりに使い魔達がオレの元へと近寄って来た。
あぁ...コイツらも少しは気が効くもんだね。
「お前ら、オレを慰めに来てくれたワケ?」
オレはその場にしゃがみ込んだ
すると、すり寄ってくる使い魔達と、たまには遊んでやろうかなんて思ったオレは、狼の姿になって走り出した
久しぶりに身体を動かすと、少しだけ苛立ちも治まっていく様な気になった。
まさかオレが使い魔に気を使われるなんて、ね。
「オマエ達も淋しいよな?アイツがいなくてさ...」
そう言って、ふと足を止めたオレを見つめながら、何も反応しない所を見て
「愚問だよね、こんなの。けど───」
再び元の姿に戻り、使い魔達の頭を撫でてやった
すると、鼻を鳴らし大きく吠え出すと、またどこかへと走り出して行った...
オレはその場に寝転んで、どこまでも広い空を眺めながら、またユウラの事ばかり考えていた
オレはこの先、アイツの居ない時間をどう過ごしていけばいいんだ?
失って気付く大切な存在...
今頃どうしてる
ちゃんと眠れてんのか?
「はぁ...もう月蝕がすぐ近くまで来てるね。とりあえず早くこんな窮屈な場所から出てやる」
ボソッと独り言を口にした時だった
「みっともない姿だな、シン。」
久しぶりに聞いたその声に、ハッと後ろを振り返ると、そこには兄さんの姿があった。
「に、兄さんじゃないか。珍しいね、こんな場所まで足を運ぶなんてさ」
「お前の使い魔の遠吠えに呼ばれた、といえば良いか。」
「全く、アイツら...やってくれるよね、ホント。」
兄さんとちゃんと話をしろってコトだろ?
面倒だけど、このままじゃいけない...