第1章 牛乳を飲もう。
「牛乳配達お願いします!」
朝の7時、俺は牛乳配達屋さんにいる。
俺の名前は坂口悠也。
わけあって、牛乳配達屋さんにいます。
俺は、牛乳を飲まなければいけないのです。
身長を伸ばさなければならないのです。
昨日。
聞いてしまったのです。
俺の好きな人。
木下鈴さんが。
こう言っていました。
「私にもし彼氏さんができるなら、その人は私より身長高い人がいいなぁ」
「彼氏さんができるなら、その人は私より身長高い人」
「彼氏さん、身長高い人」
つまり!!
彼女は身長が男のタイプなのです。
彼女の身長は173センチ。
俺の168センチ。
さぁ。
牛乳を飲もう。