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Blue【気象系BL】

第14章 青空の下、キミのとなり


俺は、焦っていた。

ここが、俺たちみたいなふたり連れに
寛大だということは、

そういう人間が、日本よりも
多く存在する、ってことだ。


小柄で、可愛い智が、
目をつけられてもおかしくない...


キャプテンみたいな体格の男に、
力付くで捕まったら、
智なんて、ひとたまりもないだろう!


.....智...どこいったんだよ?


...智...



..智!!



ストリートから店の陰、
あちこち探したけど、

智はいない...

どこかに、連れてかれてしまったのか?


........

どうしたらいいんだ!?

...落ち着こう...

こういう時は....


そうだ!!警察...


俺は警察に行こうと、
頭の中にインプットしたはずの
この島の地図を思い出してみた....


...警察署は..確か...


「... 翔ちゃん?」

.........??


「...智..」


通りに面した店から、智が出てきた。

手には袋を大事そうに抱えて。

「どうしたの?翔ちゃん」

「どうしたのじゃないよ!
どこ行ってたんだよ!!心配するだろう?

なんで、帰ってこないんだよ///」


着いてくんな、なんて言い放ったことは、
棚にあげて、

彼を叱りつけた。


「ごめんね...」

俺は、しょんぼりする智を、
引き寄せて、強く抱き締めた。



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