第9章 My sweet honey
.....邪魔しないように、
何て言いながら、
実はこうなること、
どっかで期待してたのかもしれない。
....今日は会えない。
今夜は、智に触れない...
そんな日の方が、彼のこと、
恋しくって仕方ない。
彼の身体に触れたい...
そう思っただけで、
身体の芯が熱くなる....
そして。
そんな昂る気持ちを内に秘め、
彼のマンションにまで押しかけて、
結果、こんなことに....
「..あっ...智...いきなり..」
智は徐に、直ぐに下着の中にまで、
手を差し入れてきて、
硬さを増した俺自身を強く握った。
でも、
火がついたのは、俺より、
智の方みたいだ...
今日は、グイグイ...来る。
尖端を親指の腹で撫でられると、
待ちわびたように、
そこからは半透明な汁が
滲み出した。
「..あっ..んん..」
思わず、声が漏れる。
「翔ちゃん、やらし♪」
そんな、俺を揶揄するような智の言葉も、
彼の目も、
最早俺を煽る絶妙なスパイスになる。
挑戦的にも見える彼の目を見ながら、
俺は、その腕を掴んで、
ソファの上に引きずり倒して、
両手首を押し付けた。