• テキストサイズ

【おそ松さん】哀色ハルジオン

第15章 涙





【鈴side】



……あれから、一週間が過ぎた。


おそ松くんとは相変わらず音信不通で、街中で偶然会うこともない。


そして一松くんは、不登校になってしまった。


おそ松くんと話し合う、そう約束してくれた次の日から、彼は学校に来なくなった。


本人に連絡を取るのはなんだか怖くて、カーくんにメッセージで聞いてみたら、一松くんもおそ松くんとは別の部屋に籠りきりだと教えてくれた。


恐らく、二人は大喧嘩をしたらしい、とも。


………もしかしたら、と。


一松くんなら、突破口を開いてくれるかもしれない…そんな期待もうっすらとあった。


でも、おそ松くんの意志は固くて…もう私たちじゃどうにもならないんだ。


私は黙って、彼との別れを受け入れるしかない。


一松くんも…戻ってきてはくれないのだろう。



















家に帰ると、電話に留守電が入っていた。


…確認すると、それは海外に出張中の両親からだった。


その内容は衝撃的なもので、


同時に私は、


安心…してしまったのかもしれない。






***


/ 236ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp