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【おそ松さん】哀色ハルジオン

第13章 本音





【おそ松side】


「おそ松兄さん。僕ら今からゲーセン行くんだけど、兄さんも来る?」


「うんー?…あー、俺はいいわ。お前らだけで行ってこい」


「あれ、珍しいね。まぁいいか、じゃ夕方までには帰るから」


「いってきマッスル!」


「おー、いってらー」


チョロ松と十四松とトド松が外に出ていくのを見送り、俺は再び居間で寝転がった。


日曜日ってつまんねーなー。鈴に連絡しようかと思ったけどなんかできなかったし。


付き合ってる彼女がいるなら、休日デートすんのが普通なのに…いや、夏前まではしょっちゅうしてたけど。


なんか最近は気分が乗らないんだよな。俺が、っていうより、あいつが。


無造作に放り投げてあるスマホに視線を移す。


会いてぇけど…どうしようか。


スマホに手を伸ばしたその時、襖が開いてカラ松が姿を見せた。


「おそ松兄さん、さっき誰か出掛けなかったか?」


「ああ、3人でゲーセンだってよ。俺はめんどかったから断ったんだよねー」


「ゲーセンか…逆方向だから大丈夫だな」


「?なんか言ったか?」


「あ、いや何も」


「ってかちょうどよかった、なんかすげー暇でさー。宿題終わったの?俺の話し相手になってくれよ」


「あ、ああ、いいぞ」


カラ松は俺の向かいに座り、俺は体を起こして胡座をかく。


…ん?そういや。


「お前さぁ、さっき母さんに買い物頼まれなかった?」


Σ「!?あ、そ、そうだな、頼まれた…」


「なんで行かねぇの?」


「ゆ、夕飯までに間に合えばいいと言われたから…もう少し後に行こうかと」


「ふぅん?」


なんでこいつしどろもどろなんだ?明らかに焦ってるよな。


「カラ松、お前お兄ちゃんになんか隠してない?」


「うぐ…!い、いや?そんなことはないぞ」


「お前嘘つけない性格だから態度に出まくりでバレバレだって。ほら、言ってみろよ」


催促するも、カラ松は答えようとしない。額には脂汗が滲み出ている辺り、やはり何かを隠していることは明白だ。


「…カラ松」


「す、すまない…俺には無理だ」


「は?」


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