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猫王子と犬平民

第15章 猫王子と修学旅行


赤司side


「っ!!!!」

田中「どしたん?赤司」

「今、の声が…」

川崎「ほんま!?どこ!?どこから聞こえたん!?」

「こっちだ!!!」


こっちだ、と言いつつもどの方角から聞こえたかは分からない。それにさっきの言葉は、直接頭の中に響いたという表現が合っている。だけど、僕にはどこにがいるのかが分かった。

それは僕らが目指していた場所とは正反対にあった。しかしここもやはり星がよく見える。こんな場所があったなんて。


「っ!どこだ!!!!」

真田「ちょ、ここなん!?ここにがおるんか!?」

「あぁ間違いない!頼む、お前達も早く探してくれ!!!」


僕達はひたすらに大声でを呼ぶ。叫んでは耳を澄ませ、からの返事を待つが、一向に返ってこない。だけど、ここにがいるのは確信が持てた。

そして、見つけた。



「っ!!!!」



崖の下、気を失っているであろうが横たわっていた。僕はすぐに崖を降りると、の元に走った。後ろから田中達が叫ぶ声が聞こえる。


田中「赤司!?」

「を見つけた!!!お前達はそこにいてくれ!僕の鞄にロープが入っている!後で引き上げてくれ!!!」



頼む、無事でいてくれ…
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