第15章 猫王子と修学旅行
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『あー気持ち良かった~!って…あれ?アンタらも風呂入ってたの?』
男子生徒「あ、あぁ…」
『?』
楽しかったお風呂を上がれば、どうやら隣は男湯だったらしく、同じくお風呂上がりの男子達が出て来た。そして何かよそよそしい。
奈央「変な奴らやなぁ。まぁええわ。行くでー。今日は寝かせへんで!」
『がってんだ!って事でまたなー』
男子生徒「あ、あぁ…またな」
あれ?本格的におかしい。ていうか誰1人としてあたしと目合わせてくれなかったんだけど!!!!というか赤司も無視してたんだけど!!何コレ泣いていい!?
奈央「あぁ、それなら気にする事ないで。おおよそ聞こえてしまって気まずいだけやろ」
『聞こえた?気まずい?日本語を話してくれ奈央さん』
奈央「正真正銘日本語や。まぁさっきも言ったんやけど気にする事あらへん」
『?そう?ならいいや』
すると部屋のインターフォンが鳴ったかと思えば、たくさんのクラスメイトの女子がやって来た。いや、クラスメイト以外もいる。
そして広かった部屋がぎゅうぎゅうになるまでにたくさんの人で埋まった。何これ!女の子に埋もれて死ねる!!!
奈央「またぎょうさん来たなぁ」
女子生徒「そう言わずに私らも混ぜてぇな!ほら、お菓子もあるで!」
『ようこそいらっしゃいましたぁぁぁ!!!』
女子生徒「はアホなくらいお菓子で簡単に釣れるなぁ」
『えへへ』
女子生徒「褒めてへん!!!」
何と言われようがお菓子は好きだし、何より修学旅行でこんなにもたくさんの友達と思い出が作れるのが楽しかった。
だけどやっぱり女子がこんなにも溢れると、話題になるのはどうしてもあの話。
女子生徒「そう言えば、みっちゃんが坂下君に告白されたらしいで!」
Oh…やっぱりか。