第12章 猫王子と体育祭
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『よっしゃー!次の競技で体育祭もラスト!皆、全力で行くぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』
全員「オーっ!!!!」
『それでは赤司総隊長!恒例の一言どうぞ!!』
「…やはr」
『オイてめぇらぁぁぁ!!!絶対優勝だぁぁあぁぁ!!!!』
「…だんだん言葉が短くなっているんだが」
赤司の小言も軽く流し、いざ、決戦の舞台へ!!!という事で、体育祭の競技も残るは学年別リレーのみ。2.3年の学年別リレーも残っているが、実際にあたし達が出る競技はこれが最後なわけで、当然気合が入る。
春「っ!」
『春!アンタなんでこんなとこまで来てんの!?』
春「おばさんが何番目に走るか聞いて来いって!で、いつ走るんだ?」
『最後から2番目!ほら、もう移動するんだから春も戻れ』
春「んだよ、つれねーなぁ。ちょっとこっち来い」
『人の話聞いてた?移動するっつったよな?ったく…で、何?』
文句を言いながらも春の元へ足を動かすのは、きっと幼馴染のせい。昔からそうだった。春のお願いは断れない。
春の所へ行くと、なぜか思いっきり抱きしめられた。まぁ昔からこういう事は結構あったけど。
『春』
春「んー?」
『何コレ』
春「充電」
『何の?あたし人間なんだけど』
春「いいからいいから。転ばねぇためのまじないだよ」
『相変わらず意味分かんnうわっ!?』
春の香り中にいたはずなのに、なぜか今度は赤司の香りがした。つーかどっちも良い香りってどういう事だよ。あたしより良い香りってどういう事だよ。女子力たけーなオイ。