第12章 猫王子と体育祭
瑞穂「ちょ、何なに!?の彼氏!?かなりイケメンじゃん!いつの間にこんな良い男捕まえたの!?のくせに!!!」
『おーい瑞穂、あたしのくせにってなんだよ!喧嘩売ってんのかコノヤロー!!!つーか赤司は彼氏じゃねぇよ』
春「びっくりしたー。まぁ普通に考えればそうだよな。の片思いならまだしも、こんなイケメン君がなんか好きになるわけないよな」
『その口二度と開かねぇように縫ってやろうか春!!それか昔みたいに前髪ぱっつんにするぞコラ!』
春「あれだけはやめてくれ!!俺あれから1週間立ち直れなかったんだぞ!」
友人「ふはっ!あの時の春まじ傑作だったよな!!!」
春「笑いごとじゃねぇよまじで。いつかお前もやられてみればいいさ…」
『やってやるよ山田~。あ、またまたごめん赤司…だから首根っこ持つのやめてくれませんか。つーかそれ猫掴む時だから!あはははっ!自分だろそれ~…ウソですごめんなさいごめんなさい』
機嫌を直してもらうため冗談を言ったつもりが、本気で睨まれた。どうやら赤司は反抗期らしい。
「僕はもう反抗期など終わっている」
『あらやだ聞こえてたよ。心の中で言ったつもりだったんだけど』
「ほど単細胞なら言葉が無くても分かるさ」
『そっちかよ!てっきり思わず口に出しちゃってました!テヘペロ☆的な感じじゃねーのかよ!あるあるネタじゃねーのかよ!』
全員「「「「「「「キモい」」」」」」」」
『ハモるなぁぁぁぁぁぁぁ!!!赤司はともかく、お前らまで何なんだよ!!あれか、イライラさせに来たんか!!!』
イライラして髪を掻き毟りたい衝動に駆られたが、せっかくセットしてきた髪をグチャグチャにしたくないため、どうにか抑え込んだあたしは天才なのかもしれない。
と、ここで本格的に自己紹介がまだだった事に気付く。
『あ、この赤髪の目つき悪い奴は赤司征十郎。クラスメイトでバスケ部部長。ほら王子、挨拶挨拶』
「言われなくても挨拶くらいする。赤司征十郎だ。よろしく」
あ、赤司の奴また猫被りやがって。にゃおーん。