第12章 猫王子と体育祭
赤司side
を迎えに行き集合場所まで連れて行くと案の定叱られた。もちろんだけが。
『あーあ、こんな日に何もあそこまで怒らなくたっていいじゃん。…ハゲればいいのに』
奈央「アンタが悪いんやろー?それにあの先生はハゲへんで、白髪タイプや。じいちゃんと髪質そっくりやからウチには分かるねん」
『どんな得意分野だよ!!ちょ、あたしはどうなの!?ハゲないよね!?フッサフサの可愛いおばあちゃんになるよね!?』
奈央「あー…ドンマイ」
『嘘、だろ…ウソだと言ってくれぇぇぇぇぇぇ!!!!』
奈央「赤司君は色素抜けて頭ピンク色したおじいちゃんになりそうやな」
「ピンクはちょっとな…」
『王子はふさふさタイプか!悔しい!!悔しいから今のうちにダメージを与えてやる!!これで将来仲良くハゲようぜ!!!』
僕の髪を引き抜こうとしてくるだが、僕が捕まるわけもない。暫くかわすと諦めたようで、鞄の中をゴソゴソし始めた。
『1年1組ちゅうも~~~~~~く!!!!!』
奈央「うるさっ!何やねん!耳元で大声出すなアホ!!!」
『す、すまん…お、皆集まったな!優秀なクラスだ!!わっはっは!』
男子生徒「最初から以外は全員揃ってたんやけど」
『細かい事は気にするな!そのお詫びと言っては何だが、あたしからお前らにプレゼントがある!喜べ!!!』
女子生徒「どうせ大したモンやないやろ?」
『口を慎めソコぉぉぉぉ!!!コホン!あたしは全員分の着け爪を作って来た!暇人だと思ったやつ正直に手を挙げろー。今なら新技ドロップキックで許そうじゃないか』
奈央「そんなんしたらどうなるか分かっとるんやろな?ん?」
『ごめんなさい奈央ちゃんだからその笑顔やめて超怖い!!!!』
というか2.3年から凄い視線を集めているのが分かっているのか?まぁ僕は気にしないが。
『まぁ必勝祈願ってことでさ、皆でつけようよ!体育祭も1位とってサクッと二冠取っちゃおうぜ!』
こういう時のは本当にリーダー気質を発揮する。多分僕よりも。