第12章 猫王子と体育祭
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あれから1週間後、今日は待ちに待った体育祭!え?早いって?特に何もなかったしな…あぁ、簡単にまとめると…
赤司と一緒にいる時間が多くなった、かなぁ。
『体育祭だぁぁぁぁぁ!!!!祭りだぁぁぁぁ!!!行くぞてめーら!!!って…あり?』
いざ出陣!と思い体操服を着て思い切り教室の扉を開けた。けどそこには誰もいなかった。
『…あれー?昔懐かし入学式とは逆のパターンで、今回は1日早いって勘違いしたのかなー?』
「そんなわけないだろう」
『だよねー?けど何で…って赤司じゃん。どしたの?』
「どうしたじゃない。時間になっても来ないと思えば、やはりお前はバカらしい」
『朝から喧嘩売ってんのかコラ。今日は気合入れてヘアチェンジしてたら遅れたんだよ。だから頭への攻撃は無しな』
「あぁ、その髪型やっぱり気合入ってたんだ。凄く似合ってるよ」
『でしょ!?伸ばしてて良かった~!どう、可愛い?』
「あぁ、可愛いよ」
『…冗談だっつーの。で、皆はどこ行ったわけ?』
「校庭だ。昨日担任が言ってただろう、朝は教室ではなく校庭に来いと。聞いてはないと思っていたが、迎えに来て正解だったな」
『…まじでか』
だって先生の話、長いもん。ま、聞いてないあたしが悪いんだけど。つーか赤司には冗談が通じなくなってきたな…ガチレスだもんな。
『ま、いいや。迎え、サンキューな王子。じゃあ行こうぜ!!!』
「どの口がそんな事言えるんだ。行くぞ」
『王子って負けず嫌いなんだね』
あたし達1組は赤司の髪色と同じ、赤組になった。ぷぷ、これじゃあハチマチ付けなくたって何組か一発で分かるじゃん!