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【イケメン幕末】春を呼ぶ嵐のように(R18)

第4章 教えてあげる<大久保利通>




大久保はの腰に手を回し、抱き寄せてスカートに触れる。


「のこの姿は、俺だけのものにしたい」

「…はい」


大久保の独占欲丸出しの言葉が、の胸の内をくすぐったい気持ちにさせる。けれど、自分の事をそれだけ愛してくれていると思うと、とても嬉しくて。


「だからこれは、俺と二人きりの時にだけ着て」

「それも、願いですか?」

「…そう」


悪戯っぽく笑う大久保にどきり、とする。これ以上は心臓がもたない。慌てて話題をそらす。


「今日はこれから、どうしますか?」

「考えてたけど、悩んでる」


大久保が腕の中のを見下ろしながら、首をひねる。


「ここへ来る前は、これを着てどこかへ出かけようと思っていたけど…」


ちゅ、との頬に口づけて、大久保が目を細める。


「しばらくこのままでも、いいかも」

「それもいいですね」


じゃれるような口づけを繰り返す大久保に、くすくすと笑いながらも答える。


「大久保さん、もう一度、言わせてください」

「なに?」

「お誕生日、おめでとうございます」

「うん…ありがとう」


大久保の熱い口づけが、再び二人に火を灯す。幸せな一日は、甘く熱く、過ぎて行った。



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