第3章 名前を呼んで(沖田END)
今更ながら心配になって尋ねるを、悪戯っぽい笑顔が見つめる。
「ここは…関係ありません」
「…え?」
「仕事にこじつけて、俺のことを好きだと思ってくれているあなたを手に入れたくて連れてきました。…すみません」
から目を逸らし、俯く沖田を見て、今度はが笑う番だった。
「じゃあ…お願い、聞いてくれますか?」
「…何でしょう」
「って、呼び捨てにして下さい」
「そんなことで、いいんですか」
「はい」
微笑むに、優しく笑い返して、
「…好き、ですよ。心から」
「私も、大好きです。…聡司さん」
照れて赤くなった顔で、沖田の名を呼ぶ。
はっとしたような顔で見た沖田の顔が、赤く染まっていく。
繋がったままだった沖田のモノが、再び大きくなっていくのを感じたが、びくんと反応してしまう。
「…んっ」
「今のは、のせいですから…責任取ってくださいね」
をぎゅっと抱きしめた後で、ニヤリと笑った沖田が、再び動き出す。
「あぁッ…」
「次は、ずっと顔見てますから…」
「そん、な…んんんっ」
言い返そうとするの唇を濃厚な口づけで塞いで、体位を変えて覆いかぶさる。
その後も、何度も互いを求めあって、濃密で幸福な夜は更けていった。