第2章 名前を呼んで(篠宮END)
恭の男らしい腕が、の腰を掴んで、さらに揺さぶる。
恭の男根がの奥に当たるたび、快感が大きく高まって、頭が真っ白になる。
「あぁっあ…も…だめっ…」
「俺も…名前、呼んでっ…っ…」
「はっ…恭っ…きょ…あぁぁぁっ…」
「うっ…っ…」
子宮がきゅっと締まって、これまでにないほどの快感がの身体を駆け巡る。ひときわ熱い液体が注がれるのを感じた。
「はぁっ…」
恭が身体の力を抜いて、そのままを抱きしめるように寝転がった。
「ん…」
いつの間にか少し眠ってしまっていたらしい。
そっと様子を窺えば、の着物はきれいに整えてあって、敷かれた布団の上に寝ていた。部屋に恭の姿はない。
さっきまでしていたことを、ぼんやりとした頭で思い出して、今更ながら恥ずかしくなり、身体がまた熱くなる。
ゆっくりと身体を起こしたところで、とんとんと階段を上がってくる足音に気付いた。
すぐにがらりと襖があいて、盆を持った恭が顔を出す。
「あ…起きた?」
「うん…」
「お茶淹れてきたから、飲んで」
「ありがとう」
恭は盆から湯呑を一つ取り上げ、の方へと押し出す。ありがたく受け取って、一口こくりと飲めば、温かなお茶に体がほっとする。
湯呑を膝の上へ下ろすと、湯呑を持つ手に、恭が手を重ねてきた。
「…順番逆になっちゃったんだけど…俺と、付き合って…」
ほんのりと頬を染めて、緊張した面持ちで恭が言った。
そんな彼が愛おしくて、今更ながらに恭への想いを自覚する。
「はい…恭君」
幸福感に包まれて、自然と浮かぶ笑みで頷けば、恭も同じように笑い返して。
後日、新選組のお仕事には、恭と二人で歩くの姿があった―――