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誰も知らない。【気象系BL】

第2章 創造 × Yellow。


「何、お前そーゆーフェチなの?」

「違っ…!
せっかく昼飯作ってあげようと思ったのに
大野さんなんかもー、知らないっ。」


プイッとそっぽを向くと
ふにゃっと笑って
今度は俺が後ろから抱き留められる。


「カズ。ごめんて」

「… 。」


耳元で囁かれると
ゾクッとする。


「も、早く手ぇ洗ってきちゃいなさいよ。
なんか作っとくから」

「んー。」


スルリと解かれてしまったその腕の
僅かに残る感触に頬を赤らめながら
俺はキッチンに立った。






「おっ。美味そ。」

昔ながらの、二宮家特製ナポリタン。
大野さんは
パスタだってのに蕎麦みたいに食べてる。

「美味っ。」

「当然です。」





食後の珈琲はブラックで。
それを飲みながら
二人して煙草に火をつける。


「この後また創作活動するの?」


「んー、どーすっかな。」




ふうっ、と煙を吐き出すと
大野さんの手が俺の唇にスッと伸びてきた。



「何?」


「ん? 厭らしい唇してんなと思って。」

「大野さんのこの手の動きの方が
ずっと厭らしいと思うけどね?」


その手を捕らえて口内に招き入れると
ピチャッ、と卑猥な音を立てる。



「んっ…」


眉間にシワを寄せてる大野さんから
視線は逸らさずに
中指を誘うように舐めた。


「エロっ…」

「んふふ。」


「たまんねーわ、カズのその顔。」



スイッチが入った目。
ほらね。
俺の思惑通り。
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