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誰も知らない。【気象系BL】

第1章 葛藤 × Red。 Vol.1


泣かせない、って約束したのに
俺は早速その場で雅紀を泣かせてしまった。



二人のことをすぐにメンバーに報告したら
みんな祝福してくれて
『ありがとう』って
また泣いて。



「今日はいっぱい泣かせちゃったな。」

「幸せの涙だから、いーの!」



そっか。
そうだな。
幸せの温かい涙なら
いくらだって流させてやるよ。






二人が付き合いだした記念にと
1982年もののワインを用意した。
部屋でそれを飲みながら
雅紀は俺の隣りでいつもよりももっと穏やかに笑う。



「雅紀」



ほんのり紅く染まった雅紀の頬に手を当てる。



「目、閉じて?」



ゆっくりと閉じていく瞳を見届けて
そっと
雅紀の唇に俺の唇を重ねた。



「嬉しいよぉ…」


「もー、また泣く」



幸せの涙を流したその後には
必ず綺麗な笑顔を見せてくれよ?




「次、オフが重なったらさ
また連れてってよ?」


「連れてく、って
どこに…?」









「俺たちの、千葉!」






パァッと瞳を輝かせた雅紀を抱き寄せて
耳元で囁いた。








「約束な…?
愛してるよ、雅紀。」



☆To be continue…☆
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