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【テニプリ】純白のアネモネ

第1章 イングリッシュラベンダー



「あ、リョーマ。いらっしゃい」

「今日こそ勝つ!」

リョーマは、一回たりとも風華に勝っていない。

「お、ガンバ(笑)」

いつもと同じ様に試合をする。

そして、また、風華が勝つ。

「クソー」

「リョーマは、必ず強くなる。そこまでは、まだ、先だけど」

真っ直ぐとリョーマを見る。

「強くなったら、試合しような」

「え?」

「実わさ、ドイツに行くことになったんだよね」

「!」

「そんな、悲しそうな顔しないでよ」

「別に…」

「Jr大会、頑張りなよ」

「あぁ」

リョーマとお別れして、ドイツへ―――





ドイツ。

「なーんか、似たような光景をアメリカで、見たんですけど…」

目の前のテニスコートで、またもや同い年ぐらいの子と、その子達よりはるかに年上の男が言い合っていた。

「(さて、リョーマと同じ行動をするのは、誰かな〜)」

外から傍観していると、1人の男の子が前に出た。

〈ここは、皆が使う所だ〉

〈んだと、ガキ。ここは、俺が使うだ。ガキは、引っ込んでろ!〉

〈なら、テニスで勝ったら、ここを出て行ってくれ〉

「(あ、いたいた。リョーマと同じ奴)」

金髪の男の子は、テニスの試合を仕掛け、見事勝利した。

「(しっかし、あの子……美少年だわ)」

じっと見ていたら、金髪の男の子が、こちらに気がついた。

「君、中々強いじゃん」

〈?〉

「あ、やべ。日本語で、喋っちゃった」

〈何を言っているの?〉
   
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