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【テニプリ】純白のアネモネ

第2章 センテッドゼウニウム



この先ずっと、一緒にいれたらなっと思うようになったのは、2年と過ごした時だった。

段々とつのるこの想い。

(いっその事、ぶちまけようか)

そして、付きあおうか。

(あいつの隣にずっと…)

そんな、願いは、叶わなかった。

「は?日本に帰る!?」

「うん、父の転勤。やっと帰れるよ日本に」

「帰るのか、俺様をおいて」

「ねぇ、思ったんだけど。あんた、いつから俺様ヤローになったんだよ」

「別に気にすんな」

「いや、気にするでしょう!」

「…」

「そんな、顔しないでよ。あんただったら日本に帰ってこれるでしょうが」

「まぁ、な」

「じゃあ、日本で待ってるよ。会えるのを」

「あぁ…」

わしゃわしゃと、俺の頭を撫でる。

2年過ごしてわかった事。

風華は、俺の髪をよく触る。

その分、自分の髪をあまり触らせない。

そして、一人でいることは、ただ、一人でいることを好むから。

静かに一人でいることが好きだそうだ。

2年経っても変わらない事は、

一度として、風華に勝てない事。

ずっと、毎日、毎日。

会うたんびに試合して、負けて。

悔しさわあったが、その分、強くなっていった。

そして、日に日につのる風華への想いは、大きくなる一方だ。

(このまま、パンクすんじゃねーのか、俺は)

ギュっと風華を抱きしめる。

「俺様がお前より歳上って事を忘れんじゃねーぞ」

「んー、少し忘れてた」

2人で笑い合って、風華は、日本に帰って行った。





その後、氷帝の新入生名簿にずっと、待ちわびていた名前を見つけた。

「風華、やっと合えるな」

入学式、何百という新入生の中からあいつを見つける。

両耳を両手で塞いで不機嫌な顔をして俺様を見る。

(やっと、見つけた。綺麗になったな風華)

これが俺様にとっての、

2度目の


「思いがけない出会い」となった。

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