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4.1【完結】

第5章 3.31 〜手紙〜


花菜へ

突然でごめんね。
花菜にこんな俺を見せるのは嫌だったんだ。
でも聞いてね。

自分を責めてはいけないと。自分でこのてがみを書く途中に気付いたんだ。

花菜には感謝の気持ちでいっぱいだよ。
喧嘩もした。言い合いなんて日常茶飯事だったよね。
でも長い付き合いを経て気づいた。
花菜じゃなきゃダメだなって。
ホントは結婚もしたかった。
ほんとごめん。

いっそ、短い訳のわからない文にして、花菜にかっこつけようかなともおもった。
でも最後くらい。と思って、長いてがみをかくよ。

まずは、病気のこと。
言ってなくてごめん。傷つけたくなかったんだ。
言い分けしても遅いか。でもこれはほんと。花菜が大切だから。

進行の早いガンだった。手術も拒んだ。だって、花菜にかっこ悪いすがた見せらんないもん。


そして、今後のこと。
俺の事は気にしないで、好きに恋愛して下さい。
でも心の片隅にお守りみたいな存在でいれたら嬉しい。

俺の墓はデートでよくいった広場にして下さい。
そこで眠ってる俺に時々会いに来て。


わがままばかりで本当にごめん。
そしてこんなどうしようもない俺と、付き合ってくれて、支えてくれてありがとう。
もっと書きたいことあるけど。
俺の心のなかにしまっておく。
じゃあな。

太一より






花菜。


愛してる
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