第13章 ♤キズを癒やす手（牛島若利）番外編

『え！？まさか…！』

じゃあ何故だ…？

『あの…』

わからない

「すまない。気にしないでくれ」

姫凪を離す

『あ、あの！ハヤシライス…
作ろうと思って…』

「あぁ。嬉しい」

『よかった！天童さんの
情報だったので不安だったんです（笑）』

天童？なんで天童がでてくる？

「天童と仲が良かったのか？」

まさか気持ちが天童に？

『いえ、普通だと…若利さんの
話を聞きに行っただけです……』

少し口ごもる
少し赤くなってる？

「どうした？天童となにを話した？」

離した姫凪を
引き寄せ再び押し倒す

『若利さん？？！』

ビクッと身体を震わせ俺を見る

「どうした？何を話したか聞いている」

姫凪の身体を抑えつけ
首筋に顔を埋めた

『んっ…待って……』

「それは答えではないな」

そのまま肌に舌を這わして
口付け吸い上げる

『あの…ダメなの……』

何がだ？
答えようとしない姫凪に
俺の独占欲が溢れる