第13章 ♤キズを癒やす手（牛島若利）番外編

キョロキョロと二人を
交互に見てると
若利くんが鍛冶くんに呼ばれて
行ってしまった

また一人で残された姫凪ちゃん

『あ、あの………』

姫凪ちゃんが
俺の近くに寄ってきた

何？俺がこわくないの？

「ナニーー？」

『色々ありがとうございます』

ハァ？なんの事？

「意味わからないンだけど？」

『え？だって…色々協力
してくれたんじゃ…？』

だからなんの事ーォ？

「別になんにもー…」

『若利さんが不安に思ってたから
賢くんとの事忠告してくれたんですよね？』

いや、違う。
ただ気に食わなかっただけ…
後は生意気だから
ビビらせてやっただけダヨ