第13章 ♤キズを癒やす手（牛島若利）番外編

『でも私は、この手と歩きたいと
思いました…うまく言えないけど……
賢くんの手が癒やし守る手だとしたら…』

布施が握っていた手を
頬にあて

『牛島さんの手は癒やし守って
背中を押してくれる手です
私が前に進めるように
導いてくれる手です』

俺の目をシッカリと見つめ続けた

『だから私は牛島さんの手を
選びたいと思いました
私が一番信頼できる人の手を
握って歩いて行きたいと…』

言い終わった布施が
顔を赤くして

『これが…さっきのリビングでの
話の…私なりの答えです…
私でよければ喜んで
お嫁さんにしてください』

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