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夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第2章 ◎俺の素顔(忍足侑士)完結


姫凪side

侑士さんと距離を置くことに
なって、登校は兄様と二人になった
いつもより少し右側が寂しかった

「お前ら別れたのか?」

『違います…少し距離を
置くだけです…』

「そうかよ…まぁ、あまり
落ちこまねぇようにしろ
お前に暗い顔は似あわねぇ」

兄様が私の頭を撫でる

『はい…気をつけます…♪』

笑顔を作ってみるけど
心はあまり晴れない

「それでいい…」

兄様には無理がバレバレだろう
でもあえて触れない優しさが
嬉しかった
学園に着いたとき兄様が

「…スマンが今日は一緒に
帰れそうにない。車を呼んでおくか?」

思い出したように言った
それも良かったけど
久々に寄り道をしたくなって
断ることにした

『いえ、サクラと帰りますから大丈夫です』

「気をつけろよ?じゃぁな」

兄様はアッサリ承諾して
三年の教室に行った
兄様の肩の向こうに
サラリとなびく黒髪が見えた

『侑士さん…お早うございます』

小声で呟き
自分の教室に向かった
侑士さん…私、早く大人に
なりたいです…
そしてマタ侑士さんの隣に
戻りたい…
大好きです…侑士さん…

「姫凪~おはよ!」

『サクラオハヨ~』

教室に入り
サクラと挨拶を交わす
サクラには未だ
侑士さんと離れたことを
言ってない。話したら
どんな反応をするだろう
こわごわ昨日の事を話す

「姫凪はそれでいいの?」

『うん…寂しくないとは
言えないけど大丈夫だよ』

「姫凪がら良いなら
良いんじゃないかな?確かに
お互いキツイだろうし」

サクラはそれ以上深く聞かずに

「ね♪今日帰りどこか
寄って行こう?気分転換しに行こうよ!」

話題を切り替えた

『私も同じ事考えてた(笑)』

「じゃ~久々にケーキバイキング
でも行こうか?青春台駅の
近くに新しい店出来たって♪」

『いいね~そこ行こう☆』

二つ返事で答える
まさかこの店で
あの人に逢うなんて
この時は知る由もなかった
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