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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第10章 Messy Lover【イケメン戦国】


「ごめん……。」

唐突に家康に謝られた私は何の事だろうと首を傾げた。

「祭り……一緒に行けなくなった。」

「……え?」

「急遽信長様が不穏な動きをしている国境の村へ
 視察に出るんだけど……
 それに同行する事になった。」

「そっか……。」

実は今夜、安土城下で行われているお祭りに家康と出掛ける約束をしていた。

家康と二人きりで出掛けるなんて滅多に無い事だから凄く楽しみにしてたけど、お仕事なら仕方ないよね。

だから私は出来るだけ気にしてない様子を装って笑顔を作る。

「うん。分かった。
 私は大丈夫だからお仕事頑張ってね。」

自然に振る舞ったつもりだけど、やっぱりどこかぎこちなかったのかな?

家康の表情が僅かに歪む。

「本当にごめん。
 帰って来たらこの埋め合わせは必ずするから。」

「本当に気にしないで、家康。
 信長様をちゃんと補佐してあげてね。」

そう言って笑う私に家康は触れるだけの口付けを落として、もう一度「ごめん」と囁いて出掛けて行った。


家康と想いが通じ合う様になって、もう半年位かな。

天邪鬼で素直じゃなくて面倒臭い恋人だけど、そんな家康を私はどんどん好きになっていく。

それに家康はいつも私に色々な事を教えてくれた。

政は勿論、この時代の雑多な細かい事も逐一丁寧に。

それから………夜の事も。

家康に抱かれる様になって、私は沢山の事を学んだ。

どうすれば家康が悦ぶのか……

自分が上り詰める行為や箇所ですら家康に教わった。

今では家康の指先一つで、私は簡単に翻弄されてしまう。

そんな家康との行為を思い出すと、顔が一気に熱を上げ

「もう……何を考えてるの、私。」

そう一人ごちて、私は火照った頬を両手で押さえた。
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