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血の争い【黒子のバスケ】

第4章 信頼関係


昴輝の行動に目を丸くさせてしまう結紀。それも、結紀とは違った表情で血を舐め取っていく。不機嫌そうな表情で、紫原の血を舐める。

「昴輝…?」

「…ムカつく…。ソイツの血を舐めるな。俺が舐める。」

そう言って、昴輝は結紀の指を一本一本、丁寧に舐める。昴輝の舌の動きは下から上と動かしている為、結紀にとってとてもくすぐったい。昴輝の口の中はとても温かい。昴輝の体温が感じられる。

「昴輝は…ずるいよ。」

意外な言葉を出したのは彰だ。彰の言葉に、昴輝の動きが止まった。瞳を見れば、どこか羨ましい…という感じだった。

「…あげない…。」

一言そんな風に言って昴輝は、再び、舐め始める。昴輝の言葉に、ムッ…と眉間に皺を寄せて不機嫌な表情を浮かべる彰。やがては、小さく溜息を吐くのだった。

昴輝が舐め終わるのは、血が残らない頃だった。やがて、結紀達は会議室に戻るのだった。
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